<映画「溺れるナイフ」のあらすじ、ネタバレ・感想>

今回は2016年11月5日公開の映画『溺れるナイフ』のあらすじ、ネタバレ・感想についてまとめます。

「溺れるナイフ」はどのような映画なのか?キャストや監督などの情報を最初にまとめます。次にちょっとしたあらすじやネタバレ情報。最後に実際に映画を見た感想に続きます。

最後の感想は映画「溺れるナイフ」が公開され、私が見た後になります。多少、時間差があるかもしれませんが御了承ください。また、実際に、映画「溺れるナイフ」を見る人のために、完全なネタバレは避けています。多少なりともぼやかした表現が多くなるかもしれませんがその点も含んでください。

ちなみに、この感想を書くのはサポーターの「マッキー」です。映画大好きな大阪女子。映画が好きすぎて以前は映画館に勤めていました。そんな私のがまとめる映画のあらすじ、ネタバレ、感想を確認ください。はたして私はこの映画をお薦めするのでしょうか!?最後までしっかりと確認してくださいね。

映画「溺れるナイフ」のキャスト、公開日について

2016年11月公開映画『溺れるナイフに』のキャスト、公開日は以下の通りです。

 

分野

漫画の実写映画化作品

 

キャスト

・望月夏芽役 – 小松菜奈

・長谷川航一朗(コウ)役 – 菅田将暉

・大友勝利役 – 重岡大毅(ジャニーズWEST)

・松永カナ役 – 上白石萌音

・広能晶吾役 – 志磨遼平(ドレスコーズ)

 

監督

山戸結希(「あの娘が海辺で踊ってる」など少女を主題とした映画に評価が高い)

 

公開日

2016年11月5日

 

映画「溺れるナイフ」あらすじ、感想(公開前)、見どころなど

では次に2016年11月公開映画「溺れるナイフ」のあらすじ、公開前の感想(見どころ)などをまとめます。

 

あらすじ

東京で雑誌モデルをしていた小学6年生の美少女望月夏芽は、ある日突然父の故郷である浮雲町(うきぐもちょう)に引っ越すことになります。

東京から遠く離れた田舎町には刺激がなく、自分が欲する「何か」から遠ざかってしまったと落ち込む夏芽だったが、長谷川航一朗(コウ)に出会い、強烈に惹かれていくことになります。

 

公開前の感想、見どころ

原作者のジョージ朝倉さんと言えば、少女漫画界ではカリスマ的存在として有名です。より正確に言えばサブカル女子に人気、かな??小中学生よりも高校生の頃に読む、と言うイメージの漫画を描かれる方です。

そんな彼女の実写化はこれで3作目。残念ながら他の作品を見たことはないのですが、ここの所少女漫画の実写化は結構評判のものが多かったので期待しつつ見てまいりました。

が……が!

色々と厳しい評価を下さなければならない結果となってしまいました、、、それでは詳しく語って行きましょう。

 

映画『溺れるナイフ』の感想(ネタバレ注意)

では、実際に「溺れるナイフ」を見た感想になります。感想中心ですがネタバレ要素も多少はあるので注意してください。

 

■やっぱり17巻を2時間無理があった?

当方、「溺れるナイフ」原作の漫画は既読です。なので経緯も結末も知っています。

見る前から、時間的に厳しくないかなぁとは思っていたんです。今年公開された傑作『ちはやふる』は33巻。単純に比較するならば問題のない巻数に思えますが、ちはやふるは前後編に加えて最後まで原作を消化していない(しなくても物語にオチをつけられる)んですよね。ていうかあれ、確か5、6巻くらいまでじゃなかったっけかな?映画。

でも溺れるナイフは1本。しかも途中で話を切れるところがない。最後まで描ききらなきゃいけないし、どうしたってカットの嵐。だから話は夏芽とコウに絞って、正直大友は出ないものだと思っていたのにしっかり出てる。じゃあどこ切るんだ、、、切れるとこねーぞ、と見ている間にこちらが焦る始末で。

結果として、恋愛映画として一番重要な心の機敏がほとんど描かれなくなってしまったんですよね。監督は原作ファンだと後で知ったのですが、だからなのか撮りたい絵が先にあって、そこを無理くり繋げてしまった印象です。

その絵に至る経緯が時空に消えてしまっているんですよねー、、、映像は、すごいこれ撮りたかったんだろうなぁって伝わってくるだけに原作ファンとしてはすごい残念なんですよ。

これだけ長いストーリーを2時間にするわけですから、捨てなきゃいけないシーンもあるはずなんだけど。監督はシーンではなく繋ぎを犠牲にしてしまった気がします。イメージビデオとかならよかったんだけどなぁ。

 

■漫画のファンであることが前提なのか

正直言って、読んではいるものの原作自体私はものすごく好き!というわけではないのです。だって私、ハッピーエンド厨だからwそう、この漫画明確なハッピーエンドではないんですよね。

なので別にそれを求めて行ったわけではないですし、すっきりとした結末を望んでいたわけでもありません。それでも、やっぱりこの最後はなぁ。描きたいものを優先した結果ストーリーが薄くなり、そのしわ寄せから観客がオチにたどり着けなくなった、みたいな。

原作から逸脱しすぎだろ!って言うのではないんです。むしろ原作に結構忠実でした。むしろ忠実すぎて、見てるこっちがそこに行けなかったんですよね。なんでこの人たちそんなとこにいるんだろうって、置いてきぼり感がすごい。

そこに至るまでのキャラクターの心情が見たかったのに、いつの間にか自分の中で解決して終わってるんですもん。そこ見せてよーなんでよーって感じで。漫画読んでる人はその時のキャラの気持ちはモノローグとかで解っているので、先に読んどけよってことなんでしょうか。

ファンムービーとしては、映像も俳優もすごく合ってるので満足かもしれません。映画としては、これだけでは成立してないかなぁ。

いっそのことオリジナルで〆てもよかったんでは、、、あと私個人的に大友が好きだったので、なんかあの扱いはちょっと、、、ちょっと、な、、、(涙)

あれならばいっそ出なかったらよかったなぁ。

 

■最後に

少女漫画は、無理なCGとかがないので比較的実写化に成功しやすいです。多少内容を変更しててもキャストが合っていなくても、恋愛映画としては成立させやすいのも要因でしょうか。

変なしがらみさえなければそこそこのものは出来る、と思っていたんですが、この映画に関してはその部分が逆に空回りしてしまったのかなぁと思いました。

監督が原作のファンだからこそ、大胆にいじることが出来なかったこと。やりたいことが多すぎて主題を忘れてしまったこと。自分がわかっているので、「知っている」ことが前提なものになってしまったこと。

原作へ愛のある監督なんて、ファンとしては一番望むものです。読んでないだろって監督が多い中、それだけでも貴重な存在なんですよ。だからこそ内輪向けではなく、エンターテイメントを意識してもらいたかった。それか、本当にもうファンムービーとして割り切るか。

その辺が曖昧になってしまった結果、映像だけが残ってしまったのかもしれませんね。やはり漫画の実写化は難しいなぁとしみじみ思いました。

 

映画「溺れるナイフ」の上映館、公式情報など

映画「溺れるナイフ」の上映館や公式サイトなどの情報は以下の通りです。

公式サイト:溺れるナイフ

上映館:「溺れるナイフ」劇場情報(公式サイト内)

 

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